
今回のテーマは「女性の博士」について。
女性の場合、大学院の修士まで進学することは珍しいことではなくなりましたが、博士になるとまだまだ少ないほうなのではないでしょうか。
- 女性の博士ってどんな感じなの?就職はできるの?
- 男性と女性の博士とでは、就職とかのライフステージで差はないと言い切れるの?
- 博士号を取得した女性って卒業後どうなったの?
とか、気になりませんか?
実は私自身、博士号を取得しているのですが、当時はインターネットで情報を探しながら似たり寄ったりの内容に疑問を持っていました。
当時は、インターネットで「博士 女性」と探しても、やっと見つけた記事はキラキラした人の内容だったり。
あとは、「博士はやめとけ」系の記事がほとんど・・・。そんなのとうに痛感してるから、今こうしてさまよってるんだよ!って画面に突っ込んだりしていました。
そこで、当時の自分が「こんな情報が欲しかった」と思っていたことを軸に、私が当時感じていたこと、どう思っていたかを振り返り、まとめてみました。
女性博士の就職率のこと。選択肢は狭まるけど悪いわけではない
女性博士って就職できるの?
できます。
ただし、全体的に博士は「専門性」や「将来のリーダーをになう人」を求められるので、修士の就活より選択肢はぐっと狭まります。
これは仕方ないことです。
選択肢が狭まるのはネックですが、自分の持っているもの(専門知識や適正など)と企業の分野とが上手くマッチしたとき、内定に繋がります。
あと、企業は、同じ博士なら男性をとるのでは?と疑う人もいるかも知れません。
それは、採用側の価値観も含まれてくるので正直なんとも言えない部分もありますが、私の経験だと企業が求める人材イメージと合致すれば、性別は関係なく採用されています。
そして、中小企業だから博士は採用しない、ということもありません。
採用側が「この人を採用したい」と思えば、企業の規模は関係ありません。
ちなみに、私の周りの女性博士の多くは、その分野では有名な大手企業にも内定が決まっていました。
人によっては、大手企業が合わない人もいますから、自分がどちらが働きやすいかよく見極めていきましょう。
私は、「大手企業は合わないタイプだろうな」と薄々気がついていたので、企業の規模に拘らない就活をしていました。
現に、私は社員100人未満の企業に勤めています。(社員全員の顔が見えるという規模の会社なので、私には合っているなと思っています)
最近は、企業側の博士人材採用が増えつつある
とはいえ、まだまだ中小企業だと博士人材と聞くだけで、身構えられてしまいます。
まぁ、当然といえば当然です。
一般的に、「博士って、変な人が多いんじゃない?」「とっつきにくそう」「扱いにくいんじゃない?」等思われています。
あと、年齢的に採用しても出産やらで辞めてしまうのでは?とも心配されます。
私自身、どれも実際に言われたことがあります。
でも、採用側が持つ博士のネガティブイメージを取っ払うことができれば、採用への道が開けます。
そうやって開拓していった先輩方は多いです。
お互い人間です。
「博士だからお断り」ばかりではありません。
あなたの魅力に興味を持ってもらえたら、一歩前進。
頑張ってください。
就職もだけど、結婚は?
就職の話をしたら、結婚の話も気になりますよね。
答えを言えば、できます。
でも、私からすると結婚をできるかを心配しているうちは、博士進学はやめた方が良いと思います。
私も結果として結婚はできましたが、博士に進学を決めた当時は結婚の優先順位はかなり低かったです。人生計画も、独身前提であれこれ思い描いていました。
「一生独身、どんとこい!」、「結婚できたらラッキー」くらいで考えていました。
なんだかんだ言って、男性が学歴の高い女性に対してどう思うかなんて簡単に予想できましたしね。
博士という存在をよく知らない男性だと、「学歴が自分より上なんだ」という一面だけの理由で、博士の女性に対して恋愛対象から外す事もよくありがちです。
もちろん、そういう男性ばかりではないのは知っています。(ただし、圧倒的に少数派)
将来の進路で悩んでいる女性博士の方へ【将来の進路は研究職だけではない】
現在、博士後期課程で頑張っている人の中には、将来の進路を悩んでいる人もいると思います。
例えば、
- 自分はこの分野でやっていけるのだろうか?
- 博士は研究職しか道がないのか?
- 研究職以外の道への変更はできるのだろうか?大変なのかな?
こんな悩みを一度持つと、なんだかモヤモヤしてしまいますよね。
私も、当時そうでした。
その答えが欲しくて、私は当時インターネットや先輩達の経験談を探していました。
でも、結局、参考になる情報が見つからなかったのを覚えています。
博士の進路は研究職だけではありません
人によっては「博士まで進んで、研究者への道をやめるなんて人もいるの?」と思われるかも知れませんが、少数派でいます。(私もその1人です)
私の知り合いでも、博士号を取得したけど思うところがあり、公務員に進路を決めた人もいます。
当然、いざ就職活動すると「博士まで頑張って、何故ここなの?」と問われますが、そこを突破してしまえば、あとはあなたの人となりを評価して採用をどうするかを考えてくれます。
相手(採用側)も「博士はお断り」というわけではありませんから。
就職は相性ともいいます。
あなたが何故そこを選んだのかという理由を相手(採用側)が納得してくれれば、真剣にあなたと向かい合ってくれますよ。
【体験談】私は、博士まで進んだけど研究職を選ばなかった1人です
そもそも、私がどんな経歴で今に至っているの?と気になる方もいると思います。
もし、博士号をめざしていたけど、「将来、自分は研究者としてやっていけるのかな?」と不安になり始めている人には、私の経歴が参考になればと思っています。
(将来、研究職しか考えられないという方は、読み飛ばしてくださって構いません)
○学歴
まず、私の学歴をかいつまんで紹介します。
学士:農学(分野:遺伝学)
修士:農学(分野:遺伝学)
博士:工学(分野:生命工学)
さらに言うと、学士、修士、博士で全て研究室が違います。
学士→修士のタイミングで大学を変えました。(地方大学から首都圏の大学に変更)
専攻も、修士(農学)→博士(工学)と大きく変更しました。
(ぱっと見、一貫性がないような経歴ですが、本人として真剣に考えて結論を出した上での行動です)
ちなみに、私がどんな学生だったかというと、出来は良くなかったです。
最後に師事した工学の教授からは、私の人一倍の根気強さや粘り強さは認められたものの、先生の夢にまで出るくらい本当に心配されまくった残念な学生でした・・・。
○就職
私は研究から離れた仕事(知的財産系)に就いています。
私は、数年間の博士後期課程で「こういう人が研究者なんだな」というのが感覚で分かり、「自分はそこにハマりきれないな」と気がついたんですよね。
このように、研究者タイプではないことを博士に進学したことではっきり自覚をしたので、就活も研究者以外のコースで進めました。
私は、もともと私は論文や技術文献を読むことが好きだったので、そこを活かせる仕事を探しました。
あとは就職活動をしながら、「将来、知的財産の仕事がしたいな~」と思い、知財業界(特許事務所、特許調査会社)にコンタクトをとり、話を聞くといったアクションを起こした結果、特許調査会社に内定となりました。
研究者に向いていないと気がついたのがちょっと遅かったとは言え、その時点からどうすれば良いのか考え、行動することが大事なのかな、と私は自身の体験から考えています。
ここまで簡単なように言っていますが、当時はかなりの期間悩んでいましたよ。
- なんで、自分は「研究が好き」って思っていたのか?
- 研究者への道が違うのであれば、自分はどこに向かえば良いのか?
- 周りの人は皆成功しているように見える(自分だけ、落ちこぼれてるのでは?)
こんなこと、悶々と考えていました。
でも最後に、「私は論文や技術文献を読むことが好き」ということに気がついたら、「だったら、この『好き』を伸ばそう」と落ち着くことができました。
当時は苦しかったですが、途中でも自分の適性が分かったのだから良かった方ではないかと今になっては思っています。
さいごに
今回は、同じ女性博士の立場として、何か参考になることがあればと思いテーマとして取り上げました。
私自身、博士後期課程で頑張りながらも、ここで取り上げたような悩みに苦しみました。
もちろん1人1人悩みや思う事は少しずつ違うと思います。
それでも、少しでも誰かの将来の考えるときの参考になれば幸いに思います。
▼▼▼関連記事のご紹介▼▼▼
博士進学への不安や悩みへの乗り換え方や取り組み方を紹介しています。
他にも、私自身の経験談も紹介しています。
皆様の進路選択の参考になればと思います。



コメント