特許に関する資格!知財業務を理解するのにお勧めな知的財産管理技能検定

知財の資格で割と認知度が高い資格の一つの「知的財産管理技能検定」を第3回目の資格のテーマとして紹介します。

私もこの試験の勉強をしているのですが「なるほど」と思う事が多く、知財活動における必要な知識を身につけるのにとても良い資格です。
知財業務に付いている方は是非取得をお勧めしたい資格です。
もちろん、「将来知財の仕事に就きたい」と考えている方も、就職の際資格を持っていれば、「知財に関心が強い」、「勉強してきた」というアピールに繋がります。

私は企業の知財部に所属するようになり、この知的財産管理技能検定を勉強がとても有意義なものだと実感しています。




知財業務に関わる人ならお勧めの資格で、条件次第で2級から受験可能

2008年7月から始まった資格試験です。
1級、2級、3級と級区分が分かれており、2級以上を受験する場合は受験条件を満たす必要があります。
少し受験条件に特徴があるのが本資格試験だなと思います。
早速、試験の概要を箇条書きしていきます。

級区分

1級(特許専門業務、コンテンツ専門業務、 ブランド専門業務)
2級
3級

受験資格

各級で、受検資格が設定されていますが、いずれか1つでも該当すれば、その級を受検することが可能です。(ただし3級は不要)。
そして、年齢、国籍は問わないとされています。
以下で詳細を確認できます。
https://www.kentei-info-ip-edu.org/exam_shikaku

2級の受験条件に「3級技能検定の合格者」とありますが、注意して欲しい点があります。
この「3級技能検定の合格者」のは有効期限があり、3級を合格した月から約1年半~2年以内の間しか2級の試験を受けることができません。
もし、この期間で2級を受験しなかったり、合格できなかった場合、もう一度3級を受験して合格するか、他の受験資格を獲得する必要が出てきます。(2級の受験資格がなくなるだけで、3級の資格(三級知的財産管理技能士)自体は有効なので安心してください。)
受験の有効期限についてはこちらに掲載されています。
https://www.kentei-info-ip-edu.org/exam_shikakukigen

合格基準

1級(特許専門業務、コンテンツ専門業務、 ブランド専門業務)
学科試験 満点の80%以上
実技試験 満点の60%以上
2級
学科試験 満点の80%以上
実技試験 満点の80%以上
3級
学科試験 満点の70%以上
実技試験 満点の70%以上

国家資格

学科試験と実技試験の両方に合格すると、以下の名称の国家資格が得られます。
1級: 一級知的財産管理技能士(特許専門業務)
一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
一級知的財産管理技能士(ブランド専門業務)
2級: 二級知的財産管理技能士(管理業務)
3級: 三級知的財産管理技能士(管理業務)

試験時期

3月、7月、11月

勉強時間(目安)

1級 一般的に 400時間以上
2級、3級 25~50時間 
(1級になると難易度があがることが勉強の目安時間で分かりますね)

受験会場

全国の指定された会場での受験になります。
(北海道、岩手、宮城、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、山口、徳島、愛媛、福岡、沖縄の指定会場)




資格の有効期限や更新の必要性など、合格後で気になる事

資格の有効期限や、更新の必要性はあるのか?

せっかく頑張って取得した資格ですから、有効期限だったり更新の必要性は気になりますよね。
本試験に合格して得られる「知的財産管理技能士」には有効期限はありません。
そして、更新手続き、更新料もありません。(この点は弁理士とは違いますね)

「知的財産管理技能士会」は入会しなければならないの?

公式サイトを見ていると「知的財産管理技能士会」の存在に気がつくと思います。
こちらは、国家資格「知的財産管理技能士」の有資格者を対象に、研修等の学習の機会や情報の提供等のサービスを行って、会員のキャリアアップを支援していると公式サイトでも紹介されています。
ただ、この会への入会はお勧めをしているけれど、義務として課してはいません。
ご自身で判断して入会するかを決めていただければいいのです。

<おまけ>転職組なら、資格の取得をお勧めします

知財の採用はやはり即戦力を求められることが多いです。
もし、経歴で「知財業務の経験が浅い」など思うところがあるのでしたら、資格の取得をして、基礎の知識は習得しているとアピールしてみるのも作戦のひとつです。

資格を取ることを進めるのは自分自身の転職活動の経験があるからです。
今の転職先も含め、面接では資格のことはほぼ必ず聞かれました。採用側は評価をするひとつの基準としてみているのだろうな、と感じました。
とはいえ、資格があることが採用の絶対条件ではありません。
なぜかというと、私が今の転職先に採用されたとき、資格の勉強すらままなっていなかったからです。(私の場合、前職がブラックで勉強する余力が持てなかったのが理由の一つなのですが・・・)

まとめると、
資格があれば必ず採用されるわけではありませんし、私の様に資格を持っていなくても採用してくれるところもあります。
でも、「資格取得のために頑張って勉強したぞ!」という成果は、転職活動する時の心の余裕が生まれるのではないかと思います。
なので、私個人としては、余力があるなら是非受験をして欲しいなと思っています。

さいごに

私は現在、知的財産管理技能検定の勉強中ですが、参考書や問題を見ていると、実務に必要な条文や知識が何なのかがよく分かる、と感じています。

比較として弁理士試験が上げられるのですが、弁理士は法律の専門家なので、試験のために幅広く条文を頭に入れないといけません。
一方、企業における知財業務で必要な条文や制度の理解を目指すのであれば、知的財産管理技能検定はベストと思います。
さらに、この資格を取得しておくと、知財業務に転職したいときにも基礎の知識は習得していると評価されます。

本資格は認知度は高いです。知財業務に関心があるのでしたら是非挑戦してみてください。

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